エスプレッソ発祥の地であるイタリアのバール(Bar)では、ブラックのまま一気に流し込む飲み方は主流ではありません。「スプーン1〜2杯の砂糖をたっぷり投入して飲む」のが本場のスタンダードです。
本場流の飲み方は次のステップで楽しみます。
まず、運ばれてきたらクレマを崩さないように砂糖を静かに乗せます。上質なクレマの上には砂糖が数秒間ふわりと留まります。次にスプーンで軽く数回かき混ぜ、クレマ、液体、甘みが一体となった温かい状態のまま、2〜3口で素早く飲み干すのが鉄則です。時間を置くとクレマが消え、酸化が進んで風味が損なわれてしまいます。
そして最大の醍醐味が、カップの底に残った「砂糖のペースト」です。エスプレッソの濃厚なエキスをたっぷり吸い込んだ砂糖をスプーンですくって食べる瞬間は、まるで高級なコーヒースイーツのような極上の余韻をもたらしてくれます。