阪急東宝グループの礎を築いた小林一三の直系であり、東宝の元社長ら歴史的フィギュアを親族に持つ家柄。その系譜はまさに日本の芸能界とメディア史そのものと言っても過言ではない。父である松岡修造が見せる情熱的な姿は周知の通りだが、彼女が選択したのはスポーツではなく、美とロマンが交錯するタカラヅカの舞台だった。
音楽学校時代から注目を一身に集めていたことは想像に難くない。しかし、劇団入りを果たしてからの足跡を辿ると、そこにあったのは七光りへの甘えなどではなく、泥臭い努力の積み重ねだった。立ち姿ひとつ、声の響きひとつに徹底的にこだわり、男役としての美学を極めようとするストイックな姿勢は、劇団関係者や上級生からも一目置かれている。