氷上の妖精と呼ばれた現役時代から一転、現在の高橋成美は実に多面的な顔を持つ。競技生活に終止符を打った後、彼女が選んだ道は単一のキャリアに収まるものではなかった。慶應義塾大学卒という知性と7か国語を操るマルチリンガルな語学力を生かし、スポーツ文化の普及活動に着手。そこから矢継ぎ早にメディア露出や行政職への参画を果たしていった。
肩書にとらわれないフレキシブルな姿勢こそ、彼女の真骨頂だ。アスリートとしての経験を客観的な言葉で言語化できる能力は、スポーツ界のみならず一般メディアからも極めて高く評価されている。引退直後の驚きは、今や納得と感嘆の声へと変わった。