専用のコート剤を使ったにもかかわらず、「水を入れたら底からじわじわ染み出してきた」「洗っている最中にコート膜がペリペリとめくれた」というトラブルに直面するケースは少なくありません。失敗の背後には、明確な3つの原因が存在します。
原因1:本焼き前の完全乾燥を怠っている
オーブン粘土は成形後、内部の水分が完全に抜けるまで最低でも4日〜1週間ほどの自然乾燥が必要です。表面だけが乾いた状態で本焼きを行うと、内部に残った水分が急激に気化して目に見えない微細なクラック(ひび割れ)が発生し、どんなにコート剤を塗ってもそこから水分が浸透してしまいます。
原因2:コート剤の塗布ムラとピンホール(微小な塗り残し)
一度に厚塗りしようとすると、気泡が混入したり、角や窪みに液が溜まって均一に密着しません。気泡が弾けた跡に微小な穴(ピンホール)が残り、そこが水漏れの導線となります。
原因3:二度焼きの温度・時間不足
コート剤「Yu~」などの樹脂被膜は、熱によって分子同士が架橋し硬化します。オーブンの予熱不足や設定温度の狂いによって指定温度(約100℃〜120℃)に達していない場合、被膜が完全にガラス化せず、水や摩擦で容易に剥離してしまいます。