手の甲の血管がボコボコと浮き出て目立つ状態は、医学的には「ハンドベイン(Hand Vein=手の静脈)」と呼ばれます。この変化を引き起こす最大の要因は、皮膚の弾力低下とボリュームの喪失です。
人間の皮膚は年齢を重ねるにつれて真皮層のコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚自体が薄く(菲薄化)なっていきます。さらに、手の甲をふっくらと支えていた皮下脂肪が委縮して減少するため、もともと皮膚のすぐ下を通っている表在静脈が外側に押し出されるように浮き彫りになってしまいます。これが手の甲のコラーゲン減少に伴う血管の露出です。
加えて、加齢に伴い血管自体の弾力性(平滑筋)が衰えると、重力や血圧に抗しきれずに血管径が拡張し、太く蛇行したように目立ちやすくなります。肌の水分保持力が低下して乾燥が進むことも、血管の輪郭をより際立たせる一因です。