彼の役者としての再評価を決定づけた作品の一つが、TBSテレビで放送された話題の医療ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』だ。生と死が極限状態で交錯する救急救命の現場を描いたこの作品で、彼は強い印象を残す役柄を見事に演じ切った。
医療ドラマという誤魔化しの利かない緊張感あふれる現場において、過度な主張を抑えつつも役に肉体的な説得力を与えるその演技は、視聴者の心を揺さぶった。過飾を排した自然体のセリフ回しと、繊細な表情の変化。作品のトーンに自然と溶け込みながらも強い影を落とす彼の手腕は、制作スタッフ間でも高い評価を獲得することとなった。