一見すると似た形状を持つ二つの塔ですが、構造工学的な観点から比較すると、その違いは明白です。1889年に完成したエッフェル塔の高さは約330メートル(創建当時は312メートル)。一方、1958年に完成した東京タワーの高さは332.6メートルと、わずかに東京タワーが高く設計されています。
しかし、重量の差は驚くべきものです。エッフェル塔が錬鉄を積み重ねて約1万100トンの総重量を誇るのに対し、東京タワーは特殊な高張力鋼を使用することで、わずか約4,000トンと半減以下の軽量化を実現しました。半世紀の技術革新が、強靭さと軽量化の両立を可能にしたのです。当時の建築業における工法や材料科学の進化が、この二つの塔の数値の差にそのまま表れています。