「ひっかかれてから数日後に傷口が赤く腫れ上がり、膿を持ってきた」「首や脇の下、足の付け根のリンパ節が異常に腫れて痛み出した」――これらは猫ひっかき病の典型的な初期症状だ。場合によっては38度以上の発熱、全身の倦怠感、関節痛、頭痛を伴うこともある。
感染症専門医によると、猫ひっかき病だけでなく、土壌や猫の足裏に潜む破傷風菌による「破傷風」のリスクにも警戒が必要だという。破傷風は開口障害や全身の筋肉麻痺を引き起こす極めて重篤な感染症であり、特に過去のワクチン接種から年月が経っている成人は注意が必要となる。免疫力が低下している高齢者や持病を持つ人が感染した場合、脳炎や関節炎などの重篤な合併症を引き起こす危険性も指摘されているため、微熱やリンパ節の腫れを見逃してはならない。