ストリートカルチャーの文脈において、ヒップホップ文化が「nasty」の肯定的使用に与えた影響は計り知れない。ラッパーたちが繰り出す圧倒的な押韻や、重低音が響く歪んだトラック(ビート)に対して、「That beat is nasty!(そのビート、ヤバすぎる)」と表現するのは日常茶飯事だ。過激で、既存の枠組みを破壊するような才能を称える言葉として愛されている。
スポーツの現場でも、このスラングは最高の褒め言葉として機能する。バスケットボールで相手ディフェンダーを置き去りにする鋭いアンクルブレイクや、野球で打者の手元で鋭く曲がる魔球に対して、「Nasty pitch!(えげつない変化球だ!)」と称賛が送られる。
このように、芸術や身体能力の極致を表現する場面において、「nasty」は人間を興奮させる最大のスパイスとして機能している。