健診の基本項目である尿潜血反応検査と尿蛋白検査は、沈黙の臓器と呼ばれる腎臓の病変や、尿管結石、膀胱炎などを早期発見するための貴重なツールだ。
しかし、生理中に採取された検体では、試薬が「病気による出血や蛋白尿」なのか「経血による混入」なのかを判別できない。結果として判定は「3+」などの高度異常を示し、腎炎やネフローゼ症候群といった重大な疾患の疑いがかけられてしまう。
逆に恐ろしいのは、普段から尿潜血や尿蛋白の持病を抱えている人が「どうせ生理のせいだろう」と自己判断して放置してしまうケースだ。偽陽性に隠れて本物の病気のサインが見過ごされる危険性も排除できない。データの信頼性を担保するためには、生理の影響を完全に排除した状態で検査を受けることが絶対条件となる。