この第5話が物語全体において極めて重要な意味を持つのは、中堂系の過去に眠る暗い影が一気に表面化するからだ。8年前、中堂の恋人であった糀谷夕子が殺害された事件。彼女の口内に残されていた特殊な傷痕、通称「赤い金魚」の存在が、中堂を復讐の鬼へと変貌させていた。
自身が解剖台の上で恋人の遺体と対面するという惨劇を経験した中堂は、警察から容疑者扱いされながらも、真犯人を己の手で探し出すことだけに執着してきた。鈴木が抱く「復讐心」は、まさに中堂自身の胸の内に燻り続ける情念そのものの鏡写しであり、二人の感情が共鳴する展開は観る者の胸を激しく締め付ける。