現在の芸能界において、整った容姿やSNSでの人気だけで生き残ることは難しくない。しかし、作品の強度を高める本物の「映画俳優」となると、その数はごく限られる。太田莉菜と落合モトキが日本映画業界で重用され続ける理由は、彼らが画面に登場した瞬間に生まれる独特の緊張感と深みに他ならない。
人間の複雑な心理を描くヒューマンドラマにおいて、彼らはセリフに頼らない表情の影や仕草一つで雄弁に物語を語る。ただ好感度を追求するタレントとは一線を画し、人間の業や痛みを曝け出すことを恐れない覚悟。それこそが、監督やプロデューサーたちが「どうしてもこの役に二人を起用したい」と熱望する最大の理由である。