これからの日本代表を率いる者に求められるのは、単なる戦術家としての有能さではない。現代の選手たちは、海外リーグへの移籍が当たり前となり、個々のプロ意識も非常に高い。多様な価値観を持つタレント集団を一つの方向に束ねるには、圧倒的な「人間力」と「発信力」が欠かせない要素だ。
昭和の精神論でもなく、平成のデータ至上主義でもない。選手一人ひとりのストーリーに寄り添いながら、大舞台で「この人のために戦う」と思わせるカリスマ性。それこそが、歴代の名将たちが共通して持っていた目に見えない資質である。SNSでの発信やメディアを通じたファンとのエンゲージメントも含め、現代の監督は一流のプロデューサーでなければならない。