郵便料金の改定以降、年賀状を出すハードルは心理的にも経済的にも高くなった。かつては「出さないと失礼」とされていた文化が、今や「本当に出したい相手にだけ送る」ものへと変化している。この変化は、人間関係の整理、いわゆる「アドレス帳の断捨離」を加速させる契機となった。
しかし、ここで問題になるのが「普段は連絡を取らないが、年賀状だけで繋がっている旧友や元同僚」の存在だ。日常的なやり取りはないものの、年に一度の生存確認が心地よい安心感をもたらすこともある。デジタル化が進む令和の今だからこそ、アナログな1枚が持つ価値が見直されている側面もあるのだ。