鹿児島市街地から桜島フェリーに揺られること約15分。桜島港に降り立ち、山手へと続くワインディングロードを登り切った先に現れるのが桜島 湯之平展望所です。活火山の鼓動をこれほど間近に感じられる場所は、日本国内でも極めて稀有なロケーションと言えます。
展望所に到着してまず目を奪われるのは、背後にそびえ立つ桜島北岳の山肌です。ギザギザと削り取られたような荒涼たる火口壁は圧倒的な迫力で迫り、山肌のディテールまでくっきりと目視できます。現在も噴煙活動を続ける南岳の噴煙が空へと立ち上る光景は、地球の息吹そのもの。鹿児島市公式観光ナビなどのデータでも紹介されている通り、錦江湾と桜島北岳の標高(最高峰1,117m)の雄大さを肌で実感できる唯一無二の環境です。
一方で西側へと視線を転じると、穏やかな錦江湾越しに鹿児島市街地のビル群が広がり、天気の良い澄んだ日には北に霧島連山、南には「薩摩富士」と称される優美な開聞岳までくっきりと見渡せます。屋根の瓦に桜島の火山灰が使われている2階建ての展望施設内には、桜島の噴火史や地形の成り立ちを解説した展示パネルも設置されており、景観の鑑賞にとどまらない知的好奇心を満たす工夫が凝らされています。