ふたりの出会いは2001年にさかのぼる。松たか子の初全国ツアーに、佐橋佳幸がギタリスト兼バンドマスターとして参加したことがすべての始まりだった。音楽という言語を通じて会話を重ねる中で、ふたりの間には急激に確かな信頼関係が芽生えていく。当時の音楽業界関係者の間では、佐橋が魅せる卓越したアレンジ力と圧倒的な演奏技術、そして飾らない人柄が、緊張感の中にいた彼女の心を解き放っていったと語り継がれている。
2007年の結婚当時、16歳という年齢差やそれぞれの置かれた環境の違いから、メディアや世間では様々な噂が飛び交った。しかし、周囲の雑音に惑わされることなく、ふたりは時間をかけて互いの生活リズムと価値観を丁寧にすり合わせてきた。2026年現在の様子を見ても、変に互いを縛り付けない自立した大人のパートナーシップが機能していることは明らかだ。プライベートを切り売りすることなく、作品と音楽で勝負する姿勢を貫くスタイルに、ファンや関係者からの賛辞は絶えない。