布袋の代名詞といえば、黒地に白いラインが幾重にも交差するあの幾何学模様のフェルナンデス・TE-HT、通称「GUITARHYTHM柄」だ。しかし、この世界的に有名なデザインの誕生には、若い頃の彼ならではの破天荒なエピソードが隠されている。
当時、手持ちの資金が乏しかった若い彼は、市販の漆黒のギターを自分の手で塗り替えることを思い立つ。酔った勢いでマスキングテープを適当に貼り付け、その上から白のスプレー缶を吹き付けた。テープを剥がした瞬間に現れた、不揃いで直線的な格子模様。それこそが、のちに無数のギタリストを魅了し、トレードマークとなる伝説の幾何学模様だった。完璧な計算ではなく、瞬間の直感と偶然が奇跡のデザインを生んだのだ。