公益社団法人 日本臨床工学技士会は、1987年の「臨床工学技士法」制定と国家資格創設を受け、1990年に設立された国内唯一の全国的な職能団体である。全国47都道府県に存在する都道府県臨床工学技士会と密接に連携しながら、医療機器の安全管理水準の向上、技士の社会的地位の確立、卒後教育プログラムの整備などを多角的に推進している。
組織の舵取りを担う歴代理事長および執行部役員は、厚生労働省や関連学会(日本生体医工学会、日本胸部外科学会、日本透析医学会など)との折衝を重ね、法改正や診療報酬改定の場で臨床工学技士の専門性が正当に評価されるよう働きかけを続けてきた。日本臨床工学技士会の役員・理事長体制のもとで進められた近年の最大の成果こそが、法改正を伴う「業務範囲の拡大」と「告示研修」の制度化である。
公式発表資料や業界動向を追うと、日本臨床工学技士会の最新ニュースにおける焦点は、タスクシフトの臨床定着から「医療DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応」および「チーム医療におけるリーダーシップ確立」へとシフトしている。人工知能(AI)を搭載した生命維持管理装置の遠隔モニタリングや、サイバーセキュリティ対策ガイドラインの策定など、医療機器を取り巻く環境変化に対して職能団体としての存在感はますます高まっている。