沖縄尚学と「新垣」という姓。高校野球ファンであれば、どうしてもかつて1990年代後半に甲子園を沸かせ、後にプロ野球の世界で速球派エースとして活躍した新垣渚氏の姿を重ね合わせてしまう。伝統の背番号1と「新垣」の文字が刻まれたユニフォームは、沖縄の野球界において特別な意味を持つ。
しかし、現在の新垣が見せるフォームは、過去の伝説とは一線を画すオリジナリティに満ちている。力任せに腕を振るのではなく、下半身のねじりを効率よく指先に伝えるしなやかな動作。股関節の柔らかさを活かした重心移動により、リリースポイントがギリギリまで前に入る。この「球持ちの長さ」こそが、打者に体感速度以上の圧迫感を与える理由だ。偉大な先輩へのリスペクトを持ちつつも、自分自身の骨格と筋力に合った「2026年型」のフォームを確立させている。