ミセス『Start』歌詞の真実|明るい曲調の裏にある大森元貴の覚悟

ミセス『Start』歌詞の真実|明るい曲調の裏にある大森元貴の覚悟

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Mrs. GREEN APPLEのメジャー進出を飾ったミニアルバム『Variety』。その1曲目に据えられた「StaRt」は、当時わずか18歳だったフロントマンの大森元貴が作詞作曲および編曲を手掛けました。インディーズ時代に発表したミニアルバム『Progressive』で早耳のリスナーや音楽関係者を唸らせていた彼らが、メジャーという巨大な荒波に漕ぎ出すにあたり提示したのがこの楽曲でした。

当時の音楽雑誌のインタビューや特番の記録を振り返ると、大森元貴はデビュー曲の制作秘話について「名刺代わりの1曲として、誰もが圧倒されるキャッチーなものを意識しつつも、自分の本質的な思想を妥協なく詰め込んだ」という趣旨の告白を残しています。レコード会社の担当者やプロデューサーからの「わかりやすく突き抜けたアッパーチューンを」というリクエストに対し、大森は極上のポップネスという糖衣を纏わせながら、その中心に鋭利なメッセージを仕込みました。

インディーズからメジャーへと環境が激変するなか、バンド結成からわずか2年足らずでメジャーシーンの最前線へ立たされた彼ら。Mrs. GREEN APPLEのフェーズ1の幕開けを告げたこの楽曲には、若き天才が背負ったプレッシャーと、それをねじ伏せるほどの剥き出しの闘志が漲っていました。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。