ネット上でまことしやかに囁かれた「異常気象や天変地異の予兆」という噂の真相はどうなのだろうか。結論から言えば、専門家はこうした劇的な噂を明確に否定している。ツグミは元来、北上を開始する直前の時期になると、群れ全体でコミュニケーションを図るために活発に鳴き交わす習性を持つ。
都市部の騒音環境下において、自らの音声を仲間に届けるためにピッチを上げたり、鳴く時間帯を静かな早朝へとずらしたりする行動は、多くの野鳥で確認されている適応行動の一種である。つまり、怪現象ではなく、生き物が都市環境の中で生き抜くためのしなやかな順応力の結果であることが、取材結果から明らかになった。