スタジアムの基本スペックとして「観客席全体を覆う大屋根」がアピールされていますが、ここには屋外巨大建築ならではの明確な落とし穴が存在します。中央フィールド部分が大きくくり抜かれた片持ち梁構造となっているため、国立競技場で雨に濡れる席と屋根の防護範囲にははっきりとした境界線が引かれています。
現場取材および気象条件別のデータ分析によると、無風の小雨であっても1層スタンドの1列目から10列目付近までは雨粒が容赦なく降り注ぎます。さらに秒速3メートル以上の風が吹き込むと、雨脚は15列目〜20列目付近まで到達します。客席内での傘差しは後方視界の妨げおよび危険防止のため厳格に禁止されているため、1層前方席が割り当てられた場合はポンチョやレインコートの準備が絶対に欠かせません。
一方で、2層スタンドの中段以降や3層スタンドに関しては、張り出した屋根が完全に頭上をブロックするため、台風級の暴風雨でない限り雨具なしで快適に観戦可能です。「雨の心配を1ミリもしたくない」という場合は、2層中段以降または3層席を選択するのが鉄則となります。