フロントマン・細美武士(Vo/Gt)のMCもまた、観客を惹きつけて離さない大きな魅力だ。巧みな言葉で飾られたスピーチなどそこにはない。愚直なまでに不器用で、熱く、時には弱さすらも素直に晒す彼の言葉は、聞き手の心にダイレクトに突き刺さる。
「生きてまた会おうぜ」「お前らの人生だ、好きにやれよ」——短く吐き捨てられる言葉の一つひとつに、彼が歩んできた人生の重みとファンに対する深い愛が込められている。生真面目で嘘のつけない彼の生き様そのものが、そのままバンドの音となり、観客の背中を強烈に押し続けているのだ。