なぜ「なるほど」はこれほどまでに誤解を生みやすいのか。言語学者の金田一秀穂氏をはじめとする専門家の分析によれば、「なるほど」には「相手の言ったことを吟味し、納得した」という判定のプロセスが含まれる。目上の人間が下した指示や意見に対し、目下の者が判別を下す構図になるため、相手に不快感を与えるわけだ。
実際、文化庁が実施する「国語に関する世論調査」でも、世代間による言葉の受け止め方の相違が浮き彫りになっている。若手社員は単なる感嘆や同調として使っているつもりでも、40代・50代以上の管理職世代には「生意気だ」「敬意が足りない」と受け止められやすい。