ブランドの代名詞とも言えるのが、深く吸い込まれるようなコバルトブルーの輝きを放つ「オリイブルー」だ。塗装(ペイント)のように表面に色を乗せるのではない。金属自体を腐食させ、鉱物としての生命を引き出すという緻密な発色技法によって生み出される。
銅や真鍮の表面に熱を加え、特定の薬品を噴霧した瞬間に立ち上る化学反応のドラマ。そこには、地球の深層を感じさせるような深みと、自然界の情景を切り取ったかのような有機的な斑紋が出現する。二つとして同じ表情を持たないその佇まいは、まさに命を吹き込まれた金属工芸のアートピースそのものだ。