身体の仕組みに目を向けると、この眠気は自律神経の劇的なシフトによって引き起こされている。通常、外出時や他者との会話中には交感神経が優位になり、身体は緊張・活動モードに入る。ところが、心から安心できる人物の隣に身を置くと、身体を休息へと導く副交感神経が一気に優位へと傾くのだ。
このとき、脳波の測定においても顕著な変化が確認される。リラックス時に発生するアルファ波が脳全体に広がり、まるで上質なスパや温泉に浸かっているかのような状態を作り出す。つまり、眠気は相手の存在そのものが強力なヒーリング効果を発揮している物理的な証拠なのである。