山口県周南市は、日本屈指の重化学工業地帯を抱える産業都市である。ここで鉄道旅客輸送業が果たす役割は、単なる「人間の輸送」にとどまらない。
企業のアセットやエンジニア、経営陣が全国からこの地へ集い、イノベーションを生み出すための物流ならぬ「人流」のパイプラインとして機能しているのだ。駅周辺の再開発事業や商業施設の充実も、新幹線駅という確固たる軸が存在するからこそ加速する。
地域経済と広域交通網の連携。地方都市が抱える課題に対し、鉄道というインフラがいかに解決策を提示し続けるか、周南市の事例は全国的にも注目を集めている。