『NHK紅白歌合戦』の舞台で進行を担う紅白司会者は、毎年芸能界の第一線で活躍するトップタレントや局を代表するアナウンサーから選ばれる。実力も知名度も兼ね備えた人物が揃うにもかかわらず、放送中から「司会が下手だ」という投稿が相次ぐのはなぜか。最大の要因は、現代におけるSNSの即時性と拡散力にある。
以前であれば放送後に個人的な雑談として消化されていた小さな言い間違いやぎこちなさが、現在ではX(旧Twitter)などでリアルタイムにピックアップされ、瞬く間に批判の渦へと拡大する。リアルタイム視聴率をリアルタイムのSNS投稿が追撃する環境下では、わずかな言葉の詰まりや表情の硬ささえも、決定的なミスであるかのように際立ってしまうのだ。