西口北側、通称「池袋チャイナタウン」の夜は、まるでアジアのメガシティに迷い込んだかのような錯覚を覚える。ビルの中層階に潜む中華系居酒屋では、日本語がほとんど聞こえてこないほどの本場感が漂う。
羊肉の串焼きに唐辛子と花椒が大量にまぶされたディープなアテ、青島ビールや白酒(パイチュウ)のグラスが飛び交う熱気。最近では、単に珍しい料理を食べる場所を超え、「パスポートのいらない海外旅行」としてディープな酒場ファンを惹きつけて止まない。SNSでのバズをきっかけに、感度の高い若者たちが中国東北料理や四川の小皿をアテに乾杯する光景が当たり前になった。