歴史的な建造物としての価値も極めて高い。江戸時代後期に建てられた本殿および拝殿は、東京都指定有形文化財にも指定されており、その精巧な彫刻美には誰もが息をのむ。名工・嶋村源蔵の手による立体的な木彫りは、生き生きとした龍や波、鳳凰の姿を現代に伝えている。
彫刻のディテールに目を凝らすと、職人がノミを入れた当時の情熱や息遣いまでもが伝わってくるかのようだ。単なる祈りの場としてだけでなく、日本の伝統工芸や建築美術を間近で鑑賞できる博物館のような側面も合わせ持っている。太陽の光が差し込む角度によって木彫りの影が変わり、刻一刻と表情を変える様は、写真好きや美術ファンにとってもたまらない魅力だ。