190センチを超える長身と彫りの深い顔立ち。かつては形づくられたイメージに抗う苦悩もあったというが、現在の彼はその恵まれた容姿すらも表現の「ひとつの武器」として完全に掌握している。
年齢を重ね、40代という表現者としての深みが増すフェーズに入った。役の幅は格段に広がり、光と影を同居させる屈折した人物像や、圧倒的な悲劇性を帯びたキャラクターにおいて、彼の真価が発揮される。
セリフの一音一音に乗る倍音豊かな歌声と、静寂をも支配する密度の高い芝居。観客を物語の深部へと引きずり込む力は、年々鋭さを増すばかりだ。