漫画版『転生したらスライムだった件』の最大の魅力といえば、川上泰樹の手によって生き生きと描かれるキャラクターの繊細な表情変化と、見開き全開で炸裂する迫力のバトルシーンだ。異世界ファンタジーの魅力を最大限に引き出す構図の妙は、少年漫画の王道を行くスピード感と爽快感を生み出している。
登場人物たちが持つ魔法や固有スキルの発動描写は緻密の一言。強大な敵との対峙シーンでは、各キャラクターの覚悟や感情の高ぶりが線一本一本から伝わってくる。文字情報だけでは味わえない視覚的なダイナミズムこそが、コミカライズ版が長年支持され続ける大きな理由だ。