医学的致死量を超えながら、なぜ赤木は生き残ることができたのか。その最大の理由は、赤木の超人的な精神構造と、対戦相手である鷲巣巌の血液を奪い取る戦略にありました。
赤木は自らの命が風前の灯火となる極限状態で、鷲巣に対して「金を賭けるのをやめ、鷲巣自身も血液を賭けろ」と要求を突きつけます。巨万の富の盾に隠れていた鷲巣を同じ死のリングへ引きずり下ろしたのです。
鷲巣巌もまた老体でありながら約600cc以上の血液を失う事態に追い込まれ、恐怖と混乱から自滅的な打牌を重ねていきました。赤木の生存理由は単なる肉体の頑強さではなく、自らの死線を武器にして相手の精神を先に破壊し、致命傷となる失点を食い止めた点にあります。