ク・ハラ氏がまだ9歳、兄のク・ホイン氏が11歳の頃、母親は自ら家を出て連絡を絶った。父親は全国の工事現場を転々としながら幼い兄妹の養育費を稼ぎ、実質的には祖母の手によって二人は育った。成長の過程で母の温もりを知らず、経済的な困窮とも隣り合わせの日々。彼女がDSPメディアのオーディションに合格し、過酷な練習生生活を経てスターダムへと駆け上がった背景には、孤独を埋めるための必死の努力があった。
しかし、衝撃的な悲劇が襲う。彼女の死後、告別式の場に現れた母親の行動は、悲しみに暮れる遺族の心を容赦なく踏みにじるものだった。関係者の証言によれば、母親は参列した著名人にスマートフォンを向け、記念撮影を求めるなど常軌を逸した振る舞いをみせたという。さらに初七日も過ぎぬうちに、弁護士を介して遺産の50%に及ぶ法定相続分を要求。韓国民法が定めた「直系尊属の優先権」という制度の壁が、残された遺族の胸を抉った。