大人のへそ掃除において、良かれと思って行っている習慣が実は深刻なトラブルの引き金になっていることが多々あります。皮膚科の診察室でも特に注意喚起されている絶対避けるべき4つのNG行動を整理しました。
第一に、爪を立てて汚れを引っかき出す行為です。爪の隙間には無数の雑菌が存在するため、傷口から細菌が入り込む典型的なルートとなります。第二に、ピンセットや耳かき、安全ピン、爪楊枝などの硬く鋭利な器具をへその奥に差し込む行為です。先端が薄い皮膚を貫通して腹膜に達する恐れがあり、非常に危険です。
第三に、お風呂での過剰な毎日のゴシゴシ洗いです。ナイロンタオルや指先で毎日強くこすると、皮膚の角質バリアが完全に破壊され、慢性的な湿疹や乾燥、過剰な皮脂分泌を招いて逆効果になります。第四に、へその臭いが気になるからといって、アルコール消毒液や香水を直接吹きかける行為です。刺激が強すぎて接触皮膚炎(かぶれ)を引き起こし、組織のただれを悪化させます。
これらの不適切な処置を繰り返すと、細菌感染によってへそが赤く腫れ上がり、黄色い膿や悪臭を放つ分泌物が出る「臍炎(さいえん)」に発展します。重症化すると皮膚組織が異常増殖する「肉芽腫(にくげしゅ)」を形成したり、炎症が腹膜に波及して緊急治療を要する「腹膜炎」を併発したりする危険性があるため、絶対にいじりすぎてはいけません。