「もしも好きと言えたら…」という、誰もが一度は経験したことのある言葉にできない感情。JY(知英)が紡ぎ出した歌詞の最大の魅力は、自尊心と好意の間で揺れ動く繊細な乙女心を見事に言語化している点にある。
特にサビ部分に散りばめられたフレーズは、強がりと言い訳の応酬だ。相手の前ではついつい素直になれず、意地を張ってしまう。しかし一人になった瞬間に押し寄せる後悔と愛おしさ。心理学的に見れば、これは拒絶を恐れる人間特有の自己防衛本能と、他者と深く繋がりたいという親密性の欲求が衝突する状態だ。ドラマの中で桐谷美玲が演じた主人公・美咲の表情や葛藤が、そのまま歌詞の一文字一文字とシンクロし、聴く者の記憶にある「あの日の甘酸っぱい記憶」を強烈に呼び覚ます。