ネット上の情報では「川遊びが楽しめるファミリー天国」と紹介されがちですが、大自然の脅威に対する認識不足は重大なアクシデントに直結します。現場の実態と照らし合わせ、正しく把握しておくべき盲点が2点あります。
第1の盲点は、鬼怒川本流の流速と水温です。キャンプ場から降りられる河原周辺は浅瀬で水遊びや小魚獲りが楽しめますが、本流筋は水深が急激に深くなり、上流のダム放流や局地的な降雨によって水位が一変するリスクを孕んでいます。ライフジャケットの着用は必須であり、保護者が目を離した状態での遊泳は極めて危険です。「浅いから大丈夫」という油断は禁物です。
第2の盲点は、鬼怒川特有の気象条件と急激な寒暖差です。標高約400m前後に位置する本キャンプ場は、都心部と比べて平均気温が3〜5度ほど低く、日没とともに山から冷気が吹き降ろしてきます。真夏の7月・8月であっても夜間は20度を下回ることが珍しくなく、春(4〜5月)や秋(9〜11月)には日中が汗ばむ陽気であっても夜間は一桁台まで冷え込みます。「夏だから薄着で十分」と軽装で訪れ、夜間の冷え込みで体調を崩すケースが散見されるため、季節を問わず防寒具を1枚余分に携行することが鉄則です。