地元の広島市立仁保小学校を卒業した矢沢は、続いて広島市立仁保中学校へ進学します。中学時代は決して優等生ではなく、鬱屈としたエネルギーを抱える少年でしたが、運命を変える決定的な出会いが訪れます。ラジオから流れてきたザ・ビートルズの音楽でした。
洋楽ロックの洗礼を受けた彼は「これだ!」と直感。自らの運命を切り拓く道は音楽しかないと確信します。中学卒業後は広島県立廿日市高等学校(全日制普通科)へ進学。高校時代は学費や楽器代を稼ぐため、新聞配達や土木作業などのアルバイトに明け暮れながら、寝る間を惜しんでギターの練習とバンド活動に熱中しました。
当時から仲間内でも際立つカリスマ性と行動力を持っており、飾らない広島弁で夢を熱く語る姿が印象的だったと伝えられています。「オレはいつかビッグになる」「見てろよ」と口にしていた言葉は、単なる強がりではなく、自らの退路を断つ宣言でした。