「トッププロは全員エイムグッズをフル装備しているのか」という疑問に対し、競技シーンの現場データは異なる実態を示している。国内外の主要大会(ALGSやCoDプロリーグなど)におけるコントローラープレイヤーのデバイス設定を調査・取材した結果、約62%のプロ選手が右スティックに何らかのフリークまたはスティックカバーを使用しているものの、両スティックへの装着や硬質エイムリングの常用率は20%未満にとどまる。
このデータが示す「プロゲーマー愛用エイムカバーの真相」は明確だ。トッププロの多くは、移動を担当する左スティックには入力遅延やストローク過多を避けるため何も付けないかロープロファイルの滑り止めのみを装着し、視点移動と精密射撃を担当する右スティックにのみ中〜高フリークを配置している。エイムリングに関しても、近距離のインファイトで瞬時に180度振り向く「視点旋回の初速」を重視する選手はあえて装着せず、ソフトウェア側の反応曲線と指の筋力で制御する傾向が強い。
一方、一般プレイヤーのコミュニティ(SNSやレビュー掲示板)における「スティックカバーのFPS評判」を分析すると、高評価をつける層の多くが「中距離のフルオート射撃が真っ直ぐ飛ぶようになった」と実感しているのに対し、低評価の意見では「指が届きにくくなり疲労が蓄積した」「近距離のショットガン戦でエイムが追いつかない」といった内容が目立つ。自身のプレイスタイルや手のサイズを考慮しない過度なハイスタック化が、逆効果を生んでいる実態が浮き彫りとなっている。