キー坊を語る上で欠かせないのが、2008年に公開された映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』です。原作「さらばキー坊」をベースに長編化された作品ですが、『雲の王国』とは設定や描写に大きな違いが存在します。
両作品の主な違いを整理したのが以下の比較です。
▼『雲の王国』と『緑の巨人伝』の主な差異
- 『雲の王国』(1992年): 原作の直接的な後日談として位置づけ。キー坊は成人男性のような知的な姿(声優:伊藤美紀 / 幼少期:丸山裕子)へ変貌を遂げ、法廷での理路整然とした弁論で世界を救う。
- 『緑の巨人伝』(2008年): 水田わさび版アニメ体制下での完全リメイク・独自展開。キー坊は終始あどけない幼児のようなフォルムを維持し、声優には実力派の堀江由衣を起用。緑の星の王女リーレとの関係性や、破壊神「緑の巨人」の覚醒をめぐるファンタジー色の強いストーリーが展開された。
知性派の外交官として地球を救った『雲の王国』に対し、『緑の巨人伝』では植物と人間の心の架け橋となる象徴的な存在として描かれました。同じ「キー坊」を原案としながらも、アプローチの違いによって全く異なる魅力が引き出されています。