実際の診察室で、医師はどのようにして卵膜剥離を行っているのでしょうか。患者側からは見えない診察台の向こう側で行われている具体的な手順を知ることで、謎に包まれた恐怖感を和らげることができます。
まず医師は、滅菌手袋を装着した人差し指と中指の2本を膣奥へと挿入し、子宮口の状態(開き具合、硬さ、位置)を確認します。子宮口が指1〜2本分(約1〜2cm)ほど開いていることを確認すると、指先を子宮頸管の中に少し差し込みます。そして、赤ちゃんの頭を包む卵膜の底部分に触れながら、指先を円を描くように円周状に滑らせ、子宮壁から膜を数センチメートルほど優しく剥がし取ります。この「指先を回して剥がす動作」こそが、患者に「グリグリされている」と感じさせる感覚の正体です。処置自体は、時間にしてわずか数秒から30秒程度で終了します。