伊豆石の真骨頂は、やはり「水」と出合った瞬間に発揮される。湯に濡れると、一見控えめな灰色の表面から、深海を思わせる艶やかな青緑色が浮かび上がる。さらに滑りにくい適度な摩擦感と、熱を逃がさない保温性能は、古くから名湯の浴槽素材として珍重されてきた理由だ。
今やこの伝統的な「風呂石」としての魅力が、欧米のウェルネス業界やハイエンド・リゾートスパで再発見されている。ニュージーランドやスイスの最新スパ施設において、日本から輸入された伊豆の石材が「マインドフルネスを促す至高の資材」として浴槽や壁面に採用される事例が急増している。