Q1:薄い濃度のフッ酸なら、皮膚にかかっても水で洗い流せば病院に行かなくても大丈夫ですか?
A1:絶対に放置してはいけません。フッ化水素酸は低濃度(数パーセント程度)であっても皮膚を透過し、半日から一日後に突然の壊死や激痛が始まります。初期症状が皆無であっても、付着した疑いがある場合は即座に流水洗浄とグルコン酸カルシウム軟膏の塗布を行い、必ず皮膚科や救急指定病院を受診してください。
Q2:家庭用の洗剤やサビ落としにもフッ化水素酸は含まれていることがありますか?
A2:一般的な一般消費者向け市販品には、毒物及び劇物取締法の規制により高濃度のフッ化水素酸は含まれていません。しかし、業務用として流通している外壁洗浄剤、自動車ホイールクリーナー、強力なサビ取り剤の中には、フッ化水素酸やフッ化アンモニウムが配合されている製品が存在します。プロ用資材を個人が扱う際は、成分表示(SDS)を極めて厳重に確認する必要があります。
Q3:フッ酸を吸い込んでしまった場合、どのような症状がどのくらいで現れますか?
A3:吸入した直後は咽頭の違和感や軽い咳程度で収まる場合がありますが、数時間から半日ほど遅れて激しい呼吸困難、チアノーゼ、喀痰を伴う「肺水腫」が進行します。肺胞に水分が充満して酸素交換ができなくなり、溺死に近い窒息状態に陥るため、吸入の可能性がある場合は無症状でも即座に高圧酸素療法や救命処置が可能な高次医療機関へ急送しなければなりません。