ネット上の掲示板やSNSでは「商業施設だから自由にスマホで写真を撮っても大丈夫」「少し遠くからなら動画を撮っても注意されない」といった誤った情報が散見されますが、これは現場での大きなトラブル原因となります。
大半の商業施設イベントで「全編撮影・録音・録画の禁止」が厳格に敷かれている理由は、タレントの肖像権や楽曲の著作権保護だけではありません。最大の理由は「一般客の安全確保と後方視界の保全」にあります。観客が一斉にスマートフォンやタブレットを高く掲げると、後ろにいる子ども連れや後方座席の視界が完全に遮られ、現場での口論や押し合い事故に発展するリスクが高まるためです。
ただし、近年ではプロモーションの一環として「ステージ中の1曲のみ撮影可能」「最後のフォトセッションタイム(30秒間)のみSNS投稿OK」という限定的な「撮可タイム」を設けるアーティストが増えています。この場合でも、以下のルールを守らなければ即座にスタッフから警告を受け、最悪の場合はデータの消去や退場処分となります。
- 頭より高くスマホを掲げない:胸の高さでホールドして撮影する
- 三脚・自撮り棒(セルカ棒)の使用禁止:周囲の来場者への接触事故を防ぐため一律不可
- フラッシュ撮影の禁止:出演者の視界を奪い、演出や進行を妨げるため厳禁
- 一般の来場者の顔を映さない:SNSへ投稿する際は周囲の一般客にモザイク処理を施す
また、特典会の参加方法についても誤解が目立ちます。「当日ふらっと立ち寄って握手会に参加できる」と考えていると、対象CDの販売枚数制限や「ループ(再購入・再整列)の上限回数」に引っかかり、参加できない事態に陥ります。人気グループでは、CD予約販売開始からわずか15分で特典券が枯渇することも珍しくありません。