ミミッキュの恐ろしさの裏には、切なくも悲しい哀愁が漂っている。そもそも、なぜ危険な本体を隠してまでピカチュウの格好をしているのか。その答えは、彼らの「承認欲求」と「愛されたい」というピュアな願いに他ならない。
およそ20年前、ピカチュウのグッズが大ブームになった際、寂しがり屋のミミッキュは「自分もあの姿になれば人間と仲良くなれるかもしれない」と考えた。自ら手描きでピカチュウの顔を描き、ボロ布をまとった。だが、その努力は残酷な歪みを生む。布を被ることでしか人に近づけず、かといって布をめくられれば相手を死に至らしめてしまう。愛を求めるほどに孤立していく矛盾。この悲劇的なバックストーリーこそが、単なるホラーモンスターに終わらない、ミミッキュというキャラクターの深みを生み出している。