過疎化が進む地方都市で、高度な電子部品を製造し続けることには相応の苦労が伴う。物流の効率や人材確保など、都市部に比べてハンディキャップが存在することは否定できない。
しかし、トリコンの技術者たちは誇りを持って基板にLEDを配列し、樹脂を流し込み、光を測定する。彼らが送り出す1個のLEDは、今夜も日本のどこかの交差点で、冷たい雨に打たれながら赤く輝いているはずだ。
ハイテク産業の華やかなスポットライトからは少し離れた場所で、日本のインフラを足元から支え続ける技術集団、トリコン。目立たないが決して欠かすことのできない「光の職人」たちの存在が、私たちの日常の安全を静かに約束している。