公開捜査において警察が異例とも言える規模で要請しているのが、行方不明者の捜索に向けたドライブレコーダーの提供です。都市部から郊外へ抜ける幹線道路や裏通りでは、固定式防犯カメラの設置密度に限界があるため、走行車両の車載カメラが決定的な証拠能力を持ちます。
ネット掲示板やSNSでは「ドライブレコーダーに映っていたものとは何か」「不審な車両や人物の姿が確認されたのではないか」といったセンセーショナルな言説が拡散しています。しかし、現時点で捜査機関が発表している範囲では、特定の決定打となる映像が公式に開示されたわけではありません。
警察が京都の行方不明事案でドライブレコーダー映像の協力を求める最大の狙いは、「点」でしか把握できない本人の移動ルートを「線」として繋ぎ直すことにあります。映り込みの有無そのものが「そのルートを通っていない」という消去法の有力な根拠になるため、無関係に見える映像データであっても捜査上は極めて高い価値を持ちます。