競合筆頭であるスターバックス コーヒー ジャパン株式会社との比較は、各社のブランディング思想の違いを鮮明に映し出す。スタバが多様なフレーバーシロップ(バニラ、キャラメルなど)を駆使したカスタマイズの楽しさを前衛的に打ち出すのに対し、タリーズは素材そのものの質感とナチュラルな甘みを軸に据える。
現在のカフェ・コーヒーチェーン業界において、甘味のカスタマイズは顧客体験の中核をなす。スターバックスが「華やかな変化」を提示するならば、タリーズは「素材の補強と上質な後味」を提示する。コンディメントバーでセルフで加算できる自由度を残しつつ、コーヒー本来の風味を邪魔しない設計は、コアなコーヒー愛好家から根強い支持を得る要因となっている。