絶景の多くは、厳しく壮大な自然の懐深くにある。垂直に切り立った大岩壁や、人を寄せ付けない極地。そこには、リスクを省みず自然と一体化しようとする冒険家たちの情熱が存在する。
アメリカ・ヨセミテ国立公園にそびえる超巨大な花崗岩の一枚岩「エル・キャピタン」。この命綱なしの危険な登攀に挑んだトップクライマー、アレックス・オノルド(Alex Honnold)の姿を追ったドキュメンタリー映画『フリーソロ(Free Solo)』は、観る者に強烈な畏怖と感動を与えた。極限の状況下で直面する自然の美しさは、人間のちっぽけさと尊さを同時に突きつけてくる。