投票箱が締め切られた直後、全国の開票所では息をのむようなスピード勝負が始まる。日本の選挙において、深夜を待たずに当確情報が飛び交う最大の理由は、開票時間を劇的に短縮する自動集計の仕組みが確立されているからにほかならない。即日開票を実現するシステムは、単に人間が手作業で枚数を数えているわけではなく、徹底的に計算された機械化プロセスによって支えられている。
開票所に運び込まれた大量の投票用紙は、まず専用の機械によって一瞬で整列され、分類機を通過する。この際、紙同士が密着して二枚重なって流れることを防ぐ特殊なセンサーが稼働し、毎分数百枚という驚異的な速度で捌かれていく。候補者名が記載された用紙だけでなく、マークシート方式が採用されている場面でも、読み取りのエラー率は限りなくゼロに近い。この迅速な自動集計こそが、投票終了からわずか数時間で正確な集計結果を叩き出す即日開票の秘密だ。